王道の歯科医院経営
合同会社山川コンサルティング

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良い習慣を持続させるシンプルな方法

1年の内で最も区切りの良い1月に新しい事にチャレンジしようという方は多いのではないでしょうか。

わたしの場合は毎朝のルーティンを以下のように決めました。

6:00起床後に布団の上で柔軟体操をしたあと、15分〜20分ほど筋トレしてシャワーを浴びる。すると大体7:00頃になるので子供達を起こして一緒に朝食を食べてから出勤。

運動習慣を持つ事は大事ですが、寒い冬の時期と暑い夏の時期に同じ内容の運動はとても難しい。

しかし室内の筋トレであれば365日同じ環境で続ける事が出来ますし、体幹を鍛えておくと日常生活の至る所で役立ちます。何より疲れにくい身体となるので仕事でもパフォーマンスが上がります。筋トレは「セロトニン」が分泌されますのでメンタルヘルス効果もばっちりです。筋トレをやらない理由がありません。

さあ、みなさん今日から筋トレしましょう!

とはいえ、続ける事はなかなか難しいのも事実。

Contents

良いと解っているのに何故できない(やらない)のか

良いと解っている習慣を継続させる事ほど難しい事はありません。

それとは逆に悪い習慣(酒・・・)を継続させる事は簡単です。

良い習慣が簡単に身につくのならダイエットも簡単なはずですが、ダイエットって滅茶苦茶難しいじゃないですか。糖質、脂質を制限するだけなのにそれが出来ないからみんな悩んでいるのです。何十万円、何百万円も払ってダイエットに挑んでは失敗(リバウンド)している方など数知れず。

あまりに難しく需要があるので「ダイエット産業」の世界市場は1920億米ドル(2019)あるそうです。桁が大きすぎて瞬時に日本円だと幾らになるか私には暗算出来ません。

良いと解っているのに出来ない習慣は歯科医院でもたくさんあります。

前日までにカルテに目を通しておく、新患は必ず症例検討に回す、集めたアンケート結果から改善点を抽出して実行する、スタッフ全員に必ず毎朝挨拶する、笑顔でいる、怒らない、etc.

良い習慣のハードルはなぜ高いのか

難しい理由の一つとして結果がすぐに見えない事が挙げられます。

酒を飲めばすぐに気分が良くなるし、甘い物を食べれば瞬間的に多幸感を得られるのですぐ習慣化します。

その一方で身体に良いとされる「禁酒」や「禁煙」はすぐに目に見える身体の改善は出ないどころか、短期的に身体に表れる我慢する事に対するストレスが目立ちます。良い習慣を続ける事で利益が長期的に多大なメリットが約束されていても「すぐ」ではないのでハードルが高くなります。

すぐ結果が出ないので「今を楽しもう」という本能が理性に勝って「楽」に逃げるようになりがちです。その際にもっともらしい言い訳は瞬時に考えつくのが不思議です(私なんか完全にそう)ね。

楽に逃げればそれなりに目先の生活は楽しくなります。

漠然とした不安が消える事はありませんが、楽にどっぷりとはまった生活から抜け出すのは難しいです。どれくらい難しいかと言えば、真冬の時期に朝の5時の時点で布団から抜け出す事くらい難しいと言えばお解りでしょうか。

行動の蓄積が結果、大前提に目標がある

では「楽」から抜け出して人生の歩みを「一歩」すすめる為にはどすれば良いか。

それは「目標」をはっきりさせる事以外に方法はありません。目標設定という言葉をしんどく感じるという方は長期展望という言葉に置き換えてみても良いでしょう。

基本的には「目標(展望)」が先に立ち、次に「行動」があって「結果」が生じます。

また「結果」に応じて「次の行動」が生まれ「新たな結果」が生じます。新たな結果に対して「不満」がある場合は「行動変容」が必要なので、やり方含めて行動内容を見直して軌道修正します。

行動内容を修正し続ける為には「目標」がはっきりしないと続きませんので、目標を数字化してみる事をお薦め致します。数字化さえしておけば管理がしやすくなるので便利です。

続ける事が出来れば「習慣」に繋がるのですが、自分に合った行動でないと長続きしませんし、何が自分に合っているかは試さないとわかりません。

習慣化の最大のハードルは「現状でもそこそこ上手くいっているのに何故変えなきゃいけないの?」という心理。これが働いている内は新しい習慣は身につけられないでしょう。

酒を飲めばすぐに気分良くなるし、お菓子を食べればすぐ美味しい、不機嫌な顔していれば周りが勝手に気を遣ってくれて楽。だから悪い習慣って短期的な報酬が一瞬で手に入るので止められないのです。

大抵の悪い習慣は継続する事で破滅に繋がる可能性を秘めています。

目先の楽から目をそらす事の出来る唯一のものが「目標」で、目標は「数字化」してはじめて意味をなすと考えておいて差し支えないのではと私は思います。

良い習慣を持続させる方法

当たり前ですが「習慣化したい行動」自体は目標ではありません。

習慣化した行動の積み重ねの結果として本来の目標物(成果)を手に入れられるので、どうなりたいかをはっきりとさせる事、すなわち数字化が重要です。目標に応じた行動をとり続ける事で最短のルートを進む事が出来ます。

例えば「やせる」事で何を得たいのか。

何キロやせたら目標物(成果)が手に入ると仮定するのか。

やせる事のみを目標としたダイエットはまず続かないので、やせた結果何を得たいのかまで落とし込んで考えねばならないでしょう。得たいものが「本当に欲しいのか」を検証するのです。

さあ、すぐに検証するのです!(笑)

わくわくしましたか?

OKです。

目標がはっきりしたら「行動手順」を検討します。

食事内容をコントロールして適切な運動を日常に取り込めば理屈上キレイに痩せる事は出来ますが、食事メニューやエクササイズメニューは自分の頭で考えても限界があります。

また、英会話を習得したいと考えたとして、自分がどの程度の英語力かを把握しない事には行動手順が定まりません。自分のレベルに合った行動を検証しない事には恐らく何をやっても上手くいかないでしょう。

自分がどの程度のレベルか解らないとしたら自分は「レベル1」だと考えてください。

レベル1という事は赤ちゃん同然なので年下だろうが部下だろうが出来る人からの教えを素直に請うことが出来るはず。ハイハイの仕方からこの際教えてもらいましょう。

教えてもらえる人がいなければ「読書」「セミナー」「DVD」にたっぷり金をかけましょう。これを自己投資と言います。自己投資は一番大切な時間を節約する事が出来ます。

行動手順が定まればいよいよ行動ですが簡単です。

続けるだけです。

そして挫折するまでがワンクールです。

挫折を舐めてはいけません。

挫折する事で自分に合った行動修正が出来るので自分の頭を使うチャンスが訪れたという事です。自分の頭で考えて実行した事が最終的に成果を生み出すのでそのチャンスを確実にモノにして下さい。

挫折は習慣の基です。

習慣化に必要なのは「頻度」である

習慣化に必要なのは詰まるところ「頻度」で時間や回数が短くてもそれは問題ではありません。行動回数が最終的に質と量に直結しますのでまずは頻度を意識すると良いでしょう。

最低でも週に4回(半分)以上その行動をとり続ければ習慣化する確率は高くなります。

例えば毎日スクワットを続けたいと思うのであれば、100回のスクワットを週1回だけやるよりも10回くらい(極論1回でも良い)のスクワットを週4日間続けた方がが習慣化する確率は高くなります。

英語の勉強をしたいのであれば1日10分のリスニングをまず4日続けてみましょう。4日続けてみてその行動の問題点が明らかになれば内容を変えてまた4日続けてみましょう。行動内容の変更の仕方自体がわからないというのであれば、「本」「セミナー」「DVD」「プロの指導」など自分に可能な現実的な範囲で自己投資しましょう。

最初から高度な事を連続でやろうとするから続かないのですが、習慣化する為の理屈を知っていると生活の至る所で役立つはずです。特に仕事では活かせる場面は多いのではないでしょうか。

如何でしょう、医院経営でも似た事が言えませんか?

習慣化とは「技術」です。